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不誠実で不安定な彼

彼が来るようになって、三度目のデートをした。時間の都合がなかなか会わず、今日のデートもやっとできたのである。彼女はもう彼に合わすことはしていない。彼が彼女に合わせる習慣が出来上がってきた。

食事をしながら、彼は・・・「実は今の会社辞めるつもりなんだ」
「ええっ、転職するの」・・・「ああ、今の会社では将来性がないからな」

彼女は彼の考えに不満を持った。二人のケンカの原因、半年も無視され沈黙された原因が今の会社の忙しさからだったからだ。私を拒絶しながら頑張った仕事なのに、もう辞めようとしている。彼は大学を出てから何度も仕事を転職している。仕事に対して堪えきれない彼の性格が気になった。

また食事中も彼の携帯の着信音が鳴り響く、彼女は男性とデート中はマナーとして携帯をバイブにしているが彼は違った。いそいそと携帯をチェックして、私との会話をよそにメールを返している。私には半年間もメールをくれなかったのに、彼は頻繁にメールを返していた。まるで自分がモテるんだとわざと誇示するような態度だった。

彼女は自分がモテているので、彼の行動はお見通しだった。
「新しい彼女でもできたの?」

「あっイヤ、友達がうるさくてさ~」・・・「可愛い女友達?」・・・「そんなんじゃないよ」

「私と食事するより、その友達とメールするほうが楽しいのね、じゃあ私帰るわ」

「あっ、待って、(汗)・・・誤解だよ。これから飲みにいこう、まだ時間があるだろ」

「いいえ、私これから用事があるの、時間ないのゴメンね」

「何だよ用事って」

「あなたと違って私は忙しいのよ!」・・・「何!(怒)」その言葉がきっかけで二人はケンカになってしまった。

「せっかく会ったのに女の子と夢中にメールしているあなたとこれ以上時間を無駄にすることはできないわ」・・・「どこにそんな証拠があるんだよ!」・・・「じゃあ、あなたのその携帯見せてよ」・・・「なんで人の携帯を見るんだよ、そんなにオレが信用できないか」・・・「私はあなたを信用して半年待ったのよ、私にはメール1本よこさないくせに、他の女の子にはこうしてメールをよこすんだ」・・・「誤解だと言っているだろ、これは男友達だって」・・・「もういいです、私は帰ります」・・・「あっ、ちょっと待って!」

彼女は駆け足で、彼と食事をしているレストランを出て行ってしまった。

残された彼は憮然としていたが、・・・時間が経ち、自分の低脳ぶりが見えてきた。いい気になってバカげたことをした。彼女にはもう男の誇示する自慢は通じないことを彼は悟った。反省と後悔を繰り返しているうち、彼は「はっと」不安と恐怖に陥った。「このままでは彼女に嫌われる、彼女を失ってしまう」・・・と。何を思ったのか「彼女はこれから別の男と会うつもりだ!」誇示していた感情が急に嫉妬の感情へと転換していった。

それからである。彼の執拗なストーカーにも似た行動が展開された。男のプライドを捨て、恥も外聞もなく彼女を追い求めた。メール、電話、何十回送ったりかけたりしたが、彼女は沈黙を続けた。

恋愛心理の大逆転である。彼女が苦しんだ分、今度は彼が苦しむようになった。これでおあいっこかもしれない。でも彼女はまだそんな彼が好きだった。


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コメント

怖いです…。
でも、とてもリアルで続きが読みたいですー。

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