男性もグレーだが、女性もグレー。
世の中、灰色(グレー)ばかりでは寂しくてたまらない。
グレーとは、中途半端・曖昧・躊躇・つまり、優柔不断だということ。
「優柔不断は人類共通の敵だ!」ということを、グレーにしている人はまったく気づいていない。寂しくてたまらないのは、優柔不断だからだ。つまり面倒臭くなって逃げているか、生きることに自信を失くしたのか、あるいは中途半端な生き方しかできない人間になってしまったのか、自分を灰色の世界に追い込んだ半人前の生き方しかできない。本人は一生懸命生きているつもりだが、半分やり残したことが頭の片隅に常に残っていて、残りの半分をいつかやろうと思うのだが、いつまで経っても残りの半分がやり切れない状態でいる。そうしている間に年月だけが過ぎ、歳をとっていく。
若いときは半人前。いや歳をとっても半人前の人が多い。
50の男も、50の女も、グレーな人はたくさんいる。
40の不惑の歳を乗り越え、50の天命を知る年齢に差し掛かっても、まだピーターパンやシンデレラの世界にいる人がいる。いつまでも少年少女のままだ。言葉は50なりの言葉を使うが、中身は子供。しかもいい歳をした子供。50の男は仕事バカ人間で、彼女ができても、いつも仕事が忙しい忙しいといっている。彼女への連絡は、仕事のホウレンソウのみ。今、福岡に出張中です。これから15時にA社と打ち合わせ、17時から福岡支社で営業会議、19時からB社と接待を兼ねた会食、帰るのはおそらく深夜になると思う…。それから明日の仕事の予定はこれこれこうです、と、仕事のホウレンソウばかりメールする。頭が悪いんじゃないのとばかり、彼女に仕事の連絡のみする、自分はこれだけ仕事が忙しく、社会に貢献していると言わんばかりに、仕事の中身を時系列でこと細かく彼女に連絡して説明する。ピーターパンが遊びに夢中で、様々な冒険を母親に説明するみたいに彼女に連絡する。
女はね、男の仕事のホウレンソウは必要ないの、あなたの上司ではないのだから。女が欲しいのは優しい言葉。「寂しくないかい?もうすぐ福岡から帰るから君に逢えるよ。今度の日曜、約束通りに逢おう。13時に東京駅に着くから、13時52分30秒には君の家につくよ。逢える時間を秒単位で伝える。どうせホウレンソウなら、私に対する思いやりのホウレンソウが欲しい、と思っても、50の男は仕事のホウレンソウしかしない。アホなくらい仕事のホウレンソウしかしない。彼女が仕事のメールばかりで嫌だ、というと、その後はグレーにする。つまり50の男はそれしか連絡手段がないからだ。
50の女も恋をすれば、シンデラ、つまり乙女になってしまう。
いい歳して、乙女になった50歳の女性を私はたくさん知っている。
女は恋をするとルールが無くなる。常識を無視し、法律を無視する。恋に夢中で仕事をグレーにし、家事をグレーにし、子育てをグレーにし、朝から晩まで恋する相手のことばかりを思い悩んでいる。子供が朝学校に遅れるよ、といっても頭が重くてベッドから起き上がれない。仕事に行けば請求書をミスし、上司に怒られる。頭の中は好きな人・好きな人・好きな人でいっぱい。家事も仕事もその中には入れない。頭は好きな人しかいない。
男は仕事バカで恋愛をグレーにし、女は恋愛バカで社会の活動をグレーにする。
これだから、君たちは半人前である。
バランスを取ることだ。
仕事人間もダメ。恋だけの乙女もダメ。
恋と仕事、両方バランス良くこなすことで、そこに愛が生まれる。
君たちは半人前の仕事ばかり、恋愛ばかりに夢中になってはいないか?両方バランスをとって、初めて本物の愛なんだよ。
愛は人を好きになることが愛ではない。
人を愛して仕事を愛する。この両方がないと、本物の愛とは言えない。
何故かと言うと、人は片方だけでは生きていけないからだ。
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