それは、ロマンに浸りたいから。哀愁のロマンに・・・バカだね男は。
おそらく失恋というラブソングを作りたいのでしょう。「失恋ソング」を作るため、今から一生懸命詩を書いているのかもしれません。
よくよく考えてみると、男性歌手のほとんどは、別れた元カノのことばかりを歌っている。幸せにできなかった当時を思い出して、未練たっぷりに情感を込めて歌っている。
なぜ、そんな別れ歌ばかりを歌うのか?
別れは、男にとって人生最大のイベントだから。愛が強ければ強いほど、いちばん愛した女性であればあるほど、いちばん好きな女性であればあるほど、別れのイベントは男心に悲しみの火をつけ盛り上がる。そして、最高の思い出となる。
この別れを胸にしまい込んで生きていくことこそが、男のロマンであり男の哀愁でもある。
この記事を読んだ女性は、きっとバカバカしいと思うでしょう。いちばん好きな人別れるなんて、女性にはあり得ないからです。だが、男はそんなバカなことをやる。いちばん愛した女性と別れるバカなことをやる。
男の失恋ソングには続きがあります。
あの当時の自分は若かった。当時の自分は不甲斐なかった。男として自信がなかった。男として力もなく責任能力もなかった。あの当時の自分は・・・「成長していなかった」というくくりが前半にあります。
そして後半になって、今の自分は成長した。今なら君を幸せにできる。もう一度君と寄りを戻せるのなら、一生君を離さないと歌い上げている。
男の未練だね。
勝手だね男。
あの当時頑張れなかった男が、成長できたから寄りを戻そうよと言われても迷惑。今更なによ、わたしにはすでに新しい人がいるの。あれから5年よ。5年も持てるわけないでしょ。こうやって男のラブソングは露となって消える。
女性は、あの当時頑張る男が好きなのです。あとから頑張る男は嫌い。いちばん苦しい時に見捨てる男は嫌い。どんなに苦しくても見捨てない男が好き。
なのにあなたはわたしを捨てた。頑張ろうとしないで捨てた。わたしはあなたのことを信じていたのに、わたしはあなたに散々尽くしたのに、あなたはわたしの気持ちをないがしろにしてわたしを見捨てた。
男のラブソングかなんか知らないが、当時見捨てておいて、あとから気持ちを伝えられても困る。だから、今後二度と会わないわ。
こうして、男の失恋は完成する。そのあと男は、二度と失恋ソングを歌わなくなる。
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