人間はなぜネガティブ思考になるのでしょうか?
答えは簡単。
ネガティブ思考が人間の性格だからです。
人間が100人集まれば、99人はネガティブ思考の持ち主です。残り1%は、自らの訓練によってネガティブ思考を脱した人です。
人間はもともとネガティブ思考。これが人間といって差し支えないと思います。人間だからネガティブになる。逆に言えば、人間だからポジティブ思考にもなれるということです。
人間の心はネガティブとポジティブの狭間を行ったり来たりしています。三日マイナス思考が続けば、一日だけプラス思考になったりする。でも、明日になればまたマイナス思考に戻る。感情的に良い時もあれば悪い時もある。感情の起伏があるのが人間だということです。人間の99%は、良い時よりも悪い時の時間に長くいる。これが性格となっているので、人間はネガティブ思考に戻ってしまうのです。
1%の人間はどうしているか?
何もしなければ人間の性格上、ネガティブ思考に戻ってくることをよく知っている。おそらく誰よりもよく知っているでしょう。だから、毎日暗示をかけているのです。
昭和の大哲人である中村天風先生は、朝と晩に暗示をかけていました。朝と晩に「自分は信念が強くなる」「自分は信念が強くなる」と暗示をかけたのです。達人でさえ、人間は放っておけばネガティブ思考に戻ることが分かっているのです。人間の愚かさ、弱さを知っているので、365日、朝と晩、一日ももかかさず自分に暗示をかけたのです。
1%の人間は、そうやって訓練をしているということです。つまり、毎日自分の思考と感情をコントロールしているから、ネガティブ思考にならないということです。
私たちは達人の真似はできません。
残り99%の人はどうすればいいでしょう?
暗示ができないなら、内省検討をするといいでしょう。
内省検討とは?自分の心が積極的か消極的か客観的に観察し、常に積極的になるように内省することが大切となっています。これならできるのではないでしょうか。自分の心が気分の悪いとき、この心は「積極的」か「消極的」か客観的に判断して、今の心が消極的なら、積極的になるように常に内省検討する。これならあなたにもできます。
私も同じことをしています。
私も残り99%の人間です。達人の真似はできません。毎日、暗示をかけることはしていません。皆さんと同じように時々ネガティブ思考になることもあります。ネガティブ思考になった場合は、内省検討をしています。今の自分の心が「積極的」か「消極的」か、冷静に客観的に判断して、心が消極的なら、積極的になるように常に内省検討しています。
毎日ではありません。心が曇り、心が弱ったとき、内省検討をしています。今のところはそれで充分です。生きていくのになんら問題はありません。ネガティブ思考の妄想を楽しんで、これはヤバイと思ったら内省検討をする。運が悪くなる手前でブレーキをかける。これを繰り返しています。
ネガティブな思考によってもたらされる感情って辛い。改善しなければとか改善したいと思っても結局そこに戻ってくる。人間ってそういう生き物だから仕方ありません。結局そこに戻るのなら、戻ったとき、この心が「積極的」か「消極的」か、冷静に客観的に判断して、消極的なら、積極的になるように内省検討すればいいのです。
内省検討とは、運が悪くなる前のブレーキです。自分の悪魔の心は自分でブレーキをかけることです。そうすれば悪い考えは止まります。止まったら、今度はポジティブな考えでスタートさせることです。
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