ホーム > 月別アーカイブ: 2007年08月
躊躇する女性(愛情)

『あなたの愛情を確認します。』

おもむろに手相物語を語る。

『あなたの愛情線は、30歳の時点で深く強く出ています。彼と出会った7年前に運命のチックを催す線が入っています。そして付き合いのスタートは線に勢いがありラブラブを物語っています。』

彼女は私が示す線を興味深そうに、真剣に見入った。

『これだけの愛情です、彼の手にないわけありません。』

『ということは彼も、まだ私のこと好きなのですか』

『もちろんです♪』

『私は多くのカップルを見ています。数百組のカップルを見てきて、女性の手の位置にある愛情線、それと同等か、それ以上の線が男性側にもあるのです。ただ男は口で言わないだけです。』

『彼の愛情線はどこですか?』

『あなたの手相の中にあります。手相の線は潜在意識の線でもあるのです。あなたが彼を愛した分だけ線に勢いがつき深く刻印されるのです。この線の濃淡、深み、線の道筋、流れは私個人の独特の見方で判定しています。私が見た限りでは、彼も間違いなくあなたを今も愛しています。そうでなかったら男は5年も付き合うことありません。もっと彼の愛を信じましょう。』

彼女は熱い感動のまま、泣き出した。・・・目に潤いと赤みを増して・・・。感動する愛は素晴らしいものである。この彼女の姿を彼に見せたいものだ。

男は馬鹿だと思う、彼女がどれだけ彼のことを愛しているのか、この涙の感動を是非彼の前でご披露したいくらいだ。もしそれが可能なら、たったこれだけで復縁はできるはずだ。この純粋な素直な愛は、ここにくるすべての女性たちが持っている。
男性のみなさんへ。あなたがたは知らないが、あなたの彼女は純粋にあなたのことを愛しているのです。私がそれを証明します。

『あなたの愛を信じましょう。そして彼の愛も信じましょう。』

続く。


躊躇する女性(整理から自信へ)

気持ちの整理は、まず残骸の整理から。
崩壊した恋の建造物は、残骸の整理から始めなければいけません。残骸とはマイナスの心から整理することです。マイナスという残骸物を残していると、ここに新しい未来の建造物を建てることはできません。割れたガラスコップ、崩壊した建造物の残骸ばかりを見て、それに立ち止まって、ただ泣いて後悔しているだけでは物事は解決に向けて始動しません。

復縁とは0からのスタートではありません、マイナスからのスタートなのです。マイナスから0にする作業、それが残骸物の整理なのです。

その残骸物とは、あなたの心です。悲しみ、傷ついたあなたの心です。それを癒すことです。癒して正常な健康な心を取り戻すことです。健康な心を取り戻すことで、マイナスから0になるのです。0にすることで、新しい建造物を立てるステージができるのです。

残骸物の整理は、後悔と反省する心を失くすことです。そればかりに囚われていると、残骸物の中に心が閉じこもってしまいます。

やってしまったこと、今更どうしょうもない事柄だけにいつまでもクヨクヨしていると、マイナス心理の状態から脱出することはできません。ここに素晴らしい言葉があります。取り越し苦労厳禁、過去のブログに書いてありますので、読んでみてください。クヨクヨする苦労を禁止するのです。開き直りともいいます。その心を嘘でもいいから自分の心に禁止するようしっかりと命令してください。毎日毎日、一分一秒、命令してください。一分のクヨクヨ病もあなたの心に取り入れてはいけません。

クヨクヨする反省と後悔がなくなったとき、あなたの心は0を取り戻すことができるのです。そしてその頃、彼の気持ちも0になるのです。お互いのわだかまりがなくなった状態を0の心理といいましょう。

まずは残骸の整理、気持ちを0にすることです。だからマイナスの心理を捨てるのです。

残骸の整理がすんだら今度はプラスの心理を1個でも2個でも取り込んでいかなくてはなりません。それがあなたの復縁に向けた精神的な心がけになります。彼が好きだから、好きという願望になります。今度はその願望(恋愛)を正しく細かく分析して目標と計画をつくるのです。


あなたの恋愛を正しくプラス思考で分析すると、きっとこうなるでしょう。

○付き合って5年、この歴史は結婚に値します。今後二人でやっていくのに何ら問題はありません。
○私の彼に向けた愛情も本物で確かなものです。彼の愛情も私と同じレベルです。(それは手相上の愛情線で確認ができています。潜在意識の大家である手相はうそをつきません)
○二人の別れは、男女の心の行き違い(ズレ)による別れです。本心ではありません。そのズレを埋めることができれば、二人は尊敬と信頼の元にもとに戻れるのです。
○もちろん崩壊した建造物を、また新しく立て直すには時間と苦労がかかることは承知の上です。危険もともなうことでしょう。でもどんな苦労があっても、どんなに危険でも、彼が好きだからこそ、私はチャレンジするのです。
○そして前向きな努力と苦労の末にあるのは、結婚しかありません。私はもう来年のカレンダーに二人が結婚する日を決めました。ハートマークをつけて。

そう、彼と復縁したら結婚するしか結論はないのです。

整理とは最終的には自信へと結びつけることです。

続く。


躊躇する女性(気持ちの整理)

こうして彼女は占い館に訪れた。

自爆して崩壊してから訪れる女性たちが後を絶たない。

手相を見ながら一通りの話を伺う。私が観る相は愛情線のみである。そこから今の恋愛状況を割り出す。そして彼の愛情も推測する。ブログでは細かい説明はできない、私が長年かけて築いた法則であるからだ。

彼女の愛情は彼一本に絞られたものだった。他の異性の線は来ていない、来るとしたら7年後である。

『7年たったら、私は40近くになります。もう子供はできない・・・』

『だったら彼に目標を置きましょう』

『ええ、そうするためにここに来ました。ブログを読んで共感するところが多く、もっと前に先生のブログに出会えていたら、彼と別れなくてすんだのにと後悔ばかりしています』

『ありがとう、そういう人たちが多いですよ。さて、割れたガラスコップ、あなたは自らの自爆で彼と崩壊しました。そういう話はここではいっぱい聞いています。女性の心理からいくとそれも仕方ないでしょう。男性が分からないだけです』

『私も冷静になってみて、何故あんなことをしたのか反省と後悔をしています。あのときの私は普通ではなかったのです』

『そうです、病気と一緒です』

『そうですね先生、これは病気ですね』

『あなただけではなくて、彼も病気です。仕事でいっぱいいっぱいの男は一種の病気みたいなもので、正常な精神の持ち主ではないのです』

『彼も病気ですか』

『そうです。だから狂った判断をするのです。追い詰められた男は間違えた判断をみな犯しています。確かに男の生きがいは仕事ですが、その仕事を何のためにやるのか、仕事中毒の男には理解ができていないのです。冷静に判断すれば愛する人を守るためと分かるのですが、仕事でいっぱいいっぱいのときは、その判断ができないのです。仕事がいっぱいいっぱいで忙しいという男ほど、実は大していい仕事をしていないのです。どちらかというと将来が不安だからあくせくしているのです。将来が不安だから病気にもなるのです。』

『将来が不安だから病気・・・』

『病気とは御幣があるので、それに近い症状です。鬱(うつ)に近いと言ったほうが分かりやすいかな。本当に忙しい男は、逆に恋愛もうまくいくと私は思っています。男は仕事がうまくいっていれば恋愛もよくなります。それが本来の忙しい男の姿なのです。仕事を首尾よく終わらせ、しかも完璧で評価も高く、度重なる懸案事項もひとつひとつクリアしていく。その作業に入るのに、ぐちひとつ言わず、淡々と処理していくのです。例えば、ここに明日提出の企画書があったとします。仕事に能力のある人は、その企画書をつくるのに何も考えません。だまってパソコンに向かい静かに淡々と作業をしていきます。忙しいとわめいている男は、その作業に入る前にあ~メンドクサイ、やる気がおきないとあ~だこ~だとグチばかりいいます。その作業とは別のことばかりに雑念が入るのです。能力の高い人は一時間で作業が終わるのに、グチばかりいっている人は三時間たっても終わりません。雑念の凝り固まったその仕事はミスが多く、また一からやり直すことも多いのです。そんな調子ですからいつまでたっても仕事が終わらないのです。仕事がスムーズに終わらなく会社での評価も悪くなるので、将来が不安になるのです。悪戦苦闘の無駄な動きをただ繰り返しているだけです。それは仕事に対する技術とかの問題ではなく精神的な姿勢の問題なのです。精神的に不安定なので、ひとつの病気みたいな症状になるのです。その病気に近い根本原因はナマケ病からきているのです。本人は忙しいと頑張っているのでうが、その裏にこんな仕事をしたくないというナマケ心があるのです。』

『私も仕事でそういうところがあります。彼のことばかり考えて本来の業務に集中できません』

『女性の大半はそういうものです。恋愛がうまくいってこそ、仕事も励みになるのです』

『先生、私これからどうしたらいいのでしょうか』

『まず、あなたの気持ちを整理することですね』

『気持ちの整理?』

続く。


躊躇する女性(自爆)

仕事にのめり込んで彼女を大切にしない彼。

『自分のことで、いっぱいいっぱい』という彼。

気持ちと心の通わない、時間が流れる。

彼女には言わないが、男の言い分は、おそらく仕事が忙しいから仕方がないだろうである。付き合っている責任をちゃんと果たす男なら、丁寧に細かく彼女に説明するだろうが、そんな男はほとんどいない。みなさんの相談を聞いていても、彼女が納得するような説明を男はしていない。表面的に曖昧に答えているだけである。

女性にとって恋愛は一心同体の一体感である。曖昧な答えではなく、できればちゃんとした理由を言ってほしいのである。そして最後に優しく『こういう訳だから、仕事のメドがつく何月まで待っていてほしい』と期日と待っていてほしいという言葉さえもらえば、女性は不安にならないで安心して待てる。それが女性の求めている優しさと思いやりである。


『期日』・・・実は男にとってそれが一番厄介なのである。仕事はやってみないと分からないのである。とくに新しいプロジェクトに関してはそれこそやってみないと分からない。仕事には納期などの期日はあるが、予測不可能な事態が必ず発生するもので、男たちはそれを想定して期日を言わないのだ。だから曖昧に三ヶ月、いや半年、ひょっとしたら一年・・・分からないとなるのである。それと付随して、もし失敗したら僕はこの会社にいられないかも・・・と不安要素もオマケにつける。

期日と待っていて。この言葉を言える男は、逆に能力の高い男である。そういう男ならもうとっくに結婚をしているだろう。ここではそんな能力の高い男たちを題材にしているわけではない。みなさんからの相談から割り出した、なかなか結婚したがらない男の心理を綴っているのである。

曖昧ではっきりしない彼に彼女は業を煮やした。
不安とイライラがつのり、ついに彼女の感情が爆発した。

仕事で疲れていっぱいいっぱいの彼に女性の感情をぶつけたのだ。
執拗にくどく、泣きながら、ヒステリックに・・・ここから先の自爆の言葉は過去のブログに書いた内容になります。

彼女はそれが最後の手段の打つ手だと思った。さんざん苦しめられて追い詰められて、もう彼に言うしか方法はない。『人は長い苦しみには耐えられないようにできている』彼女は苦しみの解放を願って彼に自分の気持ちをぶつけた。


結果は・・・・恋の崩壊である。

今まで5年間築き上げたものが、たった一夜の一言で終わってしまった・・・

5年かけて築き上げた建造物が自爆テロによって吹き飛ぶように崩れ落ちた。もうこの建造物は二度と見ることができない。あるのは残骸だけである。

続く。


躊躇する女性(不安)

彼からの連絡がめっきり減ってきた。

付き合って5年になるが、今までにない彼の忙しさなのである。

月に一回会えればいいほうで、2~3ヶ月会えないこともある。メールとかの連絡も私のほうからで、彼からは来ない。

大人の付き合いを心がけていた彼女もさすがに不安を抱くようになった。彼女も30歳になり彼との結婚も強く考えるようになった。彼には怖くて言ってないが、彼女は彼との結婚を強く意識するようになった。

5年の付き合いで、親にも挨拶している。付き合い始めの正月、彼は私の家に出向き、親に将来の結婚を宣言している。私は彼のその言葉を信じているからここまで付き合うことができた。そろそろ彼からのプロポーズが正式にほしかった。

男が忙しくなると、女性の不安がつのり、女性心理は恋愛の責任論に不思議と発展していく。この心理は別れを誘発させる起爆剤となるのだが、不安とストレスを抱えた女性はそんなことになるものだとはつゆ知らない。

男の忙しさは、女性心理に躁鬱(そううつ)的な不安を起こさせる。どんなに忙しくても自分を大切にしているという男の思いやりがないとダメなのである。その基本は、メールをしたら必ず返してくれること。電話をしたら必ず電話に出てくれることである。

彼女も彼の忙しさを十分に分かっている。分かっているからこそ、仕事の邪魔にならない時間帯に、彼の気持ちを推し量りながら連絡を取っているのである。

それが・・・
メールをしても何日も返事が来ない。その一日は女性には一年にも思える。メールの返事が来ないので、意を決して電話をしてみると、留守録の冷たいメッセージだけが流れる。折り返し電話をかけてくることもなく、虚しい日々と時間だけが過ぎる。その頃男は仕事の連続性の懸案事項に追われて、とても彼女に時間を回すことができないのであろう。

男の仕事は優先順位である。これはどの自己啓発の本にも書いてある。目標に優先順位を立てて行動すること。また企業もそれを推奨している。『仕事は優先順位』だと。
だから男は優先順位の1位と2位を行ったり来たりしている。それしか脳がないのかもしれない。優先順位の最下位にある彼女は必然的に後回しになる。これは仕事にどっぷりつかった男の心理である。

仕事にどっぷりつかる時期が男にはある。その時期は生活のすべてが仕事なのである。たとえ家に帰って休んでいても、明日の仕事に支障のないよう休養をとる。明日の仕事のために、早く寝るか、リラックスするための自分の好きなゲームでもやるか、ボーとテレビでも見るかして夜を過ごすのである。その休養の時間、男は頭を使いたくないのである。男の本脳の習性(明日の仕事のために男は休養をとらないといけない)その休養は頭を使いたくない、昼間脳を駆使しているので使いたくないのである。忙しい男の脳は疲れた状態なので、男が一番脳を使う、彼女とのコミュニュケーションを避けたがるのである。休養の夜にその脳を酷使すると明日の仕事に影響するからだ。だから男は深夜に帰宅して彼女と連絡を取らないのもそこに原因がある。すべてが仕事に絡んでいるのである。

その点女性は違う。

女性はどんなに仕事が忙しくても、コミュニュケーションをとることで休養となる。大好きな彼だと尚更いい休養と癒しとなり明日の仕事の栄養剤となる。『昨夜彼と5時間も電話した』とルンルン気分で一睡もしないで仕事に出かける女性をたまに見かけるが、そのころ男性は死んでいるのである。

だから女性は、どんなに忙しくても連絡はとれるはず、恋人同士なら連絡をとりコミュニュケーションを図ることで、癒しになり休養にもなると考えている。その点が男脳と女脳の違いである。右脳と左脳を両方いっぺんに活発化できる女性に比べて男の脳は片方だけしか使いない。左脳と右脳を同時に使えないので疲れるだけである。恋愛感情における男の脳は女脳の半分以下なのである。

そんな男脳の疲れと回復状態を知らず、女性たちは不安を覚える。

彼女もまた不安から精神状態が躁鬱状態に入っていった。

続く。


躊躇する女性(彼の仕事)

彼の仕事は今流行のIT関連の営業マンである。

<彼はこのように仕事が忙しくなった。>

会社が業績を上げるため、新しいプロジェクトを立ち上げたのだ。そこに彼がその要員として任命された。勘違いしないでほしい、ほとんどの会社は新しいプロジェクトのみに仕事をさせるわけがない。今の仕事を続けながら、新しいプロジェクトもやっていくのである。通常の仕事プラス新しい仕事も入ってくるので、当然帰りが遅くなる。帰宅は深夜になるのもザラである。

朝の出勤、彼は管理職なので皆より30分前、8時半に出社する。けたましく電話が鳴り響く9時の営業時間の前に、前日の申し送りの懸案事項を処理する。そしておもむろに社員が出勤してきて、9時の始業時間を迎える。

彼は昼間の営業10件の顧客周りの前に仕上げなくてはいけない見積もりと請求書の発行と依頼された調べものがある。10時に会社を出ないと今日ノルマの顧客周りができない。見積をパソコンで作成していると、顧客からの電話が入り急ぎの納品の手配をする。やっと処理し、見積作成に向かうと、今度はクレームの電話である。迷惑をかけた部下から事情を聞き、謝罪の対応に追われる。関係各所に連絡を取りクレーム処理をする。『もう時間がない』と言わんばかりに彼は今日提出の見積に追われる。ところがスムーズに仕事がいかない、FAXが届いていないのだ。見積を作成するための原価となる下請け会社からの見積が約束の時間に届いていない。あわてて先方の担当者に電話をすると、先方も朝からバタバタらしくクレームなどの電話の対応に追われて、見積ができていないとのこと。『約束しただろう今朝の9時にFAXすると』普段は冷静な彼もつい下の位置にある下請け会社に荒立てて文句を言う。『もうFAXを待っている暇がない、電話で商品の仕入れ価格を教えてくれ』と聞き出し、急いで見積を作成する。10時出発が彼は11時まで社内業務がかかってしまった。

『遅れを取り戻さないと、今日はお昼食べている時間ないな』彼は急いで顧客周りをする。そのころ彼女からメールが入る、彼はお昼休みにでもメールを返す予定だった。

優秀な営業マンは顧客との商談が多い。訪問回数=売上に結びつくので、顧客との商談数が売上の実績となる。もちろん上得意客や大して売上に貢献できないお客もいるが、基本は訪問回数である。訪問回数が多いということは、それだけさまざまな仕事を請け負うこととなる。一番厄介なのは、調べ物である。調べ物とは調査して調べて提案する仕事である。これが営業マンには一番厄介で時間がかかる仕事である。決められた定番商品を販売するのは簡単である。当社で扱っている定番商品、マニアルにある規格品を販売するのは誰にもできる。調べ物とは規格以外の仕事のことである。規格以外の仕事を多くこなすことで男は知識と経験という器ができる。企画・提案という仕事はそういうものである。

彼はそういった意味でも調べものの多い営業マンであった。それが男の懸案事項である。その道に詳しい知恵の有識者に教わったり、協力をいただいたり、自らインターネット、本、ありとあらゆる資料を読んで、答えを見つける。そしてそれを会社にあった方針で顧客に提案する。各課の協力、メーカー、代理店、関係する協力会社の協力を得て、企画提案ができるのである。それに携わる時間と労力は大変なものである。とても彼女にメール1本すら打てないのが現状である。もっとも男は仕事上の懸案事項があると、メールをつくることもできない。連続性の懸案事項が重なり、彼は昼休みに彼女にメールができなかった。

やっと急ぎ足で10件の顧客訪問を終えた彼には、休むまもなく営業会議がまっていた。管理職としての会議資料ができていない。今日は月末の売上と今後の目標、方針を数値にして発表して提出しなくてはいけない。昨夜午前2時までかかった資料に目を通していない。足りない資料もある、本会議前にチームのミーティングもろくにできていない。部下の目標、指示、方針もまとめあげなくてはいけないのだ。準備不足のまま彼は営業会議に臨む。

そして・・・会議。
数字の乱列の中で、営業マンは数字に責められる。
彼の課は今月の業績が悪く、上司にこっぴどく叱られる。数字の悪い会議は男にとって生き地獄である。生産性と成果を生まない人は会社では無用だからだ。数字という結果がすべての社会である。彼もまた厳しいノルマの仕事に身を置いていた。

会議が終わり、そのまま帰れない。夜の仕事、営業の残務整理、調べ物、請求書の発行、見積、明日の準備、ゆうに3時間以上の事務処理がある。それから新しいプロジェクトにむけての準備、勉強がある。会議でこっぴどくいじめられた彼は意気消沈しながら、やっと本日の仕事から解放された。深夜0時である。

疲れ切った彼に、彼女からメールが届く。『今度ゴハン食べにいかない?』。。。。。。
こういう場合の恋愛モードのメールは女性には疲れを吹き飛ばす励みになるのだが、男はその逆のことを考える。・・・『疲れる・・・』という気持ちしか湧いてこない。とくに仕事がうまくいっていないと、その3倍も4倍も疲れるのである。これが会議で、優秀な成績だと疲れも吹っ飛び、『よ~し彼女とうまいものでも食べにいくか』となるのである。

すみません、ダラダラと男の仕事を書いて。

よく読んでみてください。簡単に書いてありますが、懸案事項の仕事にはもっと細かいドラマがあります。その労力と関わる時間は大変なものです。

仕事の懸案事項の連続性のドラマ。これを誰かがテレビとか映画にして、恋愛ドラマとして作ってほしいものです。そんな男の仕事を中心にした恋愛ドラマ、誰も見ないと思いますけど、現実はそうなのです。

営業の職種として書いてきましたが、仕事にはそれぞれの職種があります。どんな職種にしろ、楽な仕事はありません。生計を立てられる仕事は、それぞれ大変なのです。

続く。


具体例1、躊躇する女性 

彼と彼女は5年付き合っていた。

知り合ったのは7年前、友達以上恋人未満の付き合いを経て、5年前に正式に付き合うこととなる。恋愛日記の男性心理のごとく、最初は彼からのアプローチだった。

付き合い始めの半年間は、女性にとって満足の行く恋愛だった。彼はマメに連絡をとり、マメに彼女に会った。恋愛を中心にすえ、彼女と会うのが人生の喜びでもあった。仕事が片付くと彼は小躍りしながら彼女の住んでいるマンションに向かった。

彼のために鼻歌を歌いながら、料理を作る彼女『8時だわ、そろそろ彼が来る時間ね♪』と彼女は嬉しそうに夕飯を作っている。彼女も昼間はOLで働いているのだが、彼と付き合うようになってから、一切の女友達との付き合いを辞め、仕事が終わると真っ直ぐ家に帰り、彼のために夕飯を作るのが日課となっていた。

恋愛で一番充実した楽しい期間である。

そして・・・

お約束通り、彼の仕事が忙しくなる。

不思議なものである。必ずといっていいほど、男の仕事は恋愛を邪魔するようになっている。社会が悪いのか、会社が悪いのか、仕事の職制が悪いのか、必ずといっていいほど、恋愛の邪魔をする。


『恋にうつつを抜かしていると仕事が滞る』がごとく、男たちは仕事のほうに重点を置くようになる。余裕をもって生きられるように社会の仕組みはできてないのかもしれない。

テレビや映画の恋愛ドラマのように現実はいかない。ドラマの世界では四六時中恋愛について描かれているが、実際の世界は四六時中男たちは仕事をしているのだ。本来は連続性のある仕事の場面を放映するべきだと思う。そうするとつまらないドラマとなるのは必至、だから各メデアはつくらないのである。


ここ占い館はドラマではない。現実に起きていることを中心に恋愛模様を精査していかなくてはならない。

ドラマでは放映されない男の仕事。これを抜きにしては現代の恋愛は語れないのである。

男のサガからくる恋愛期間、(約半年)のピークを終えた彼は、仕事を重点に置くようになる。若いカップルならここで危機を迎えるが彼女も大人の女性、働く女性でもある。仕事の重要性を理解しているので、初期の危機を乗り越えることができた。

半年過ぎて、何で?『メールの返事よこさないの』・・『最近会ってくれないね』・・『私たちの関係はなんなの』という具合に彼を責めなかった。


そして彼と彼女は初期の危機を無事乗り越え、5年付き合うようになった。


続く。


別れの原因の第一位は、男が忙しくなってから。

浮気との裏切りによる別れより、圧倒的に多いのが男が仕事で忙しくなってからです。

ここ占い館でも、別れの理由を聞くたびに『彼が仕事で忙しくなった』という理由が圧倒的です。

何故でしょう?

男が仕事で忙しくなることは悪いことですか?

社会のため、家族や恋人、人のために骨身を削って働くことは悪いことでしょうか。


中には、仕事にかこつけて忙しいそぶりをして、遊んだり、浮気をしている男もいるでしょう。でも大半は真面目に働いているものです。そうでないと先進国である島国日本は崩壊してしまいます。


今回のテーマは男の仕事を中心に男女のズレをブログしています。

働く男、仕事を人生の中心にする男。

恋する女、恋愛を人生の中心にする女。


この分け方に議論、反論があることは十分に承知しています。しかし、多数の元にあえてそう分けさせてもらいます。そのわけ方こそが今回の男と女のズレのテーマになってます。

次回具体例を書いていきます。

続く。

チャンスとはマラソンランナーのようなものである。どういうことかというと、いつもスタスタ走っている。

だから捕まえる準備をしておかないと、スタスタと走り去ってしまう。

中期の男はマラソンランナーのようなものである。物凄いスピードで競い合う短距離選手ではない。長い目標というか試練に向かってひたすら走るマラソンランナーである。そのゴールは42.195Km先ではない。人によっては何年もかかる先にゴールがある。途中で挫折する可能性の高いマラソンである。最後まで完走できるのは限られた人間だけである。


途中の中継地点で水などを補給するが、決して止まることはしない。水の補給は走りながら行う。

止まることのない水の補給。それが中期の男の結婚のチャンスではないだろうか。

パターン1の男性のように、目標と計画がしっかりしていて、彼女にプロポーズする時間と結婚式を挙げるまでの時間的余裕を稼ぎ出す男なら女性も安心してこの人と結婚を考えるだろう。結婚する意志に思いやりと愛情とロマンを感じるからだ。そういう男はマラソンに戻ってもすぐに遅れを取り戻すことができる。


ところが、どうもここに相談に来られる女性たちの彼は、パターン2の男性たちが多いようだ。余裕がないのだ。

余裕がないから、走りながら(水の補給)結婚を済まそうとする。

女性にとっては、それはロマンのかけらもない、曖昧なものとなる。
























パターン1のスムーズな流れは、川越占い館での相談ではほとんどない。

もっともここは占い館、うまくいかなくなった人々の駆け込み寺である。


さまざまな問題を抱えた人々が相談に来る場所である。


何人もの相談をしているとある共通した流れに差し掛かる。

この流れは決して万人には通用しないが、誰しも経験があるのではないかと思われる流れである。


その流れこそが男女のズレである。


ズレと簡単に書いてあるが、まとめられる範囲で要約すると次になる。


このズレは男が忙しいときに起こしやすい現象である。もう一度、中期の男の仕事を読み返してほしい。連続性の懸案事項を次から次えと抱えた男。優先順位を仕事や社会性にする男。


時間がないのである。

時間はつくるものだが、つくった時間を男たちは、仕事や付き合い、趣味や遊びにあててしまって、彼女に廻す時間をとりたがらないのが中期の男たちである。

失礼な話だが、相談を伺っていると、本当にそんな現象が起きている。


それと対峙して女性たちは、そんな彼に不安を抱き、眠れぬ夜を過ごし、私を嫌いになったのでは?他にいい女性ができたのでは?と悪い方の妄想を描いていくのである。そうではないと私がいくら言ってもなかなか理解してくれない。中期の男の仕事を理解している人はほとんどいないというのが私の感想である。


その証拠に『彼が忙しいのは分かっている』と言うが、その後の話は彼の仕事のことではなく、大切にされない自分を中心にした、彼への不満、疑心暗鬼の方が多いからだ。

彼の忙しさが分かっている女性なら彼を放っておけるだろう。男の仕事の邪魔をしないで彼が思う存分仕事に打ち込める恋愛環境をつくるだろう。

いずれ、恋愛日記を読んでいる男性向けに、そのときの女性の気持ち、心情をブログしたいと思う。

ここでの男性は、中期を迎えた一般的な男を題材としている。大半の男性は真面目に仕事に取り込んでいる。女性たちが心配するような悪さをする男は一部の男のみである。


残念ながら、ズレへの核心部分への具体化までは、時間がなく書けなかった。


次回をお楽しみください。