5月は良い季節ですね。
私の散歩コースは4つほどあり、その日の気分で選んでいます。家の周りの住宅地のコースと入間川の河川敷コース、買い物ついでによる公園、そして川越水上公園です。どちらも緑が多く癒されます。田舎だけど、都会にはないゆとりがここにはあります。
昨日の休みは、川越水上公園に散歩に行きました。GWだけあって、普段より人通りが多く公園の中は賑わっていました。ボート乗り場はいっぱいで、出店もたくさん出ており、子供たちの歓声と緑が調和していました。
木陰の歩道を散歩していて、時よりひんやりする空気が爽やかでついつい深呼吸したくなります。「ああいい、なんて気持ちのいい季節だ、一年で一番いい季節、この季節が一年中続いてほしいものだ」と思いながら散歩していました。
人は自分の住んでいるところを見落しがちなところがあります。都会に憧れたり、海外に憧れたり、リゾートに憧れたり、自分の住んでいるところは価値がないのではないかと思うことがあります。文化的でもないし、おしゃれでもない。最新でもない、機能的でもない、便利でもない、何もない殺伐とした街、面白くもない、飽きた。というのがどこかにあるものです。私も若い頃はそういう考えでした。でも今は我が街を気にいっています。都会のような便利さはない、おしゃれでもない、大きな映画館やライブハウス、コンサート会場もない。渋谷ヒカリエもないし、六本木ヒルズもない、歌舞伎座もないし東京ドームもないし、スカイツリーもないし、大都会と思わせる高層ビル群もない、平坦な古い街並みが続くだけ。でも今は平坦な街並みが気にいっています。時々都会に出るのですが、無機質な高層ビル街や、おしゃれだがごちゃごちゃしている雑踏の中を歩いて、うむ、やはり空気が違う、空気は我が街がいいかなと改めて思います。旅は我が街の良さを再発見するために出かける。今はそんな心境です。自分の住んでいるところは、都会やリゾート地、海外にも負けていません。そう思いながらここに住んでいます。慣れた地は故郷です。
