女性の一目惚れから始まった恋愛はうまくいくか?いかないか?

朝の通勤時間、人混みでごった返す駅のホーム。
彼女は2番ホームで電車を待っていた。スマホの音楽を聴きながら電車を持っていると、朝の斜光がある男性を照らした。光の先を見ると、雷に打たれたような衝撃が走った。「一目惚れだ」。
周りの人混みは一瞬にして消え、雑音まで消えてしまった。この空間に立つのは二人だけ。音のない無色透明の世界、ただ朝の斜光だけがこの男性をキラキラと輝かせている。男性は彼女のことを見ていなかったが、彼女だけドキドキしながらマジマジと見た。男性は彼女に気づかず、来た電車に乗ってしまった。去りゆく電車…彼女はボー然として駅のホームに取り残された。「いけない遅刻だわ」とすぐに我に返って現実に戻ったが、「ま、いいか、胸キュン♥」の思いをしたのだから、今日はラッキーだと思うことにした。
一目惚れした話には、続きがある。ピカッと光った瞬間、「わたしは、この人と結婚すると決めた。」突拍子もない発想だが、人智を超えた直観が一目惚れにはある。彼女はそれを体験した。
鑑定の場でも、そういった話はよく聞く。
会った瞬間、「わたしはこの人と結婚すると決めた」あるいは、「わたしはこの人の彼女になる、この人がわたしの運命の人だ」。ほんの数秒見ただけで一瞬にして確信までいってしまう話を、私はたくさんの女性から聞いている。人智を超えた瞬間の出来事。宇宙との調和がとれた直観が、一目惚れかもしれない。
人智を超えた直観は奇跡をもたらす。
「わたしはこの人と結婚すると決めた!」衝撃的なエネルギーの強い一目惚れは、望みが叶うようにできている。彼女は5年ぶりに人を好きになった。おそらく5年分のエネルギーが放出されて望みが叶うようになったのだろう。彼女はその男性と付き合うことになった。
なりそめはこうである。
一目惚れした瞬間、彼女は手作りのチョコレートを作った。今日はバレンタイ、あの人にチョコを渡すために用意した。何年もこの駅の電車を利用しているが、あの人と会ったのが一週間前の1回のみ。あれから…会っていない。数千人はいる駅のホームで、どうやってあの人を探す。でも、心配には及ばなかった。あの人はいた、彼女の隣に。一目惚れは奇跡を起こす。その瞬間を見逃してなるものかと、彼女は勇気を振り絞って「あの、チョコを受け取ってくれませんか」といった。急な申し出に男性はびっくりしたが、彼女が差し出すチョコに頭をボソボソかきながら照れくさそうに受け取った。チョコを渡すとき手と手が触れあい、電気が走った。電気が走ったのは彼女だけではなかった。その男性も電気が走った。こうして二人は付き合うようになった。
女性の一目惚れは付き合うことができる。かなりの高い確率で付き合うことができるといっていいだろう。だが、それも第一ステージまで。第一ステージはロマンチックなステージ。恋愛の入り口であり、夢とロマンのお花畑のステージ。そこまではたどり着ける。その後どうなるか?これから先は二人の問題である。