そのとき人間は、必死に苦しむ。
だが、苦しんだところでうまくいくわけがない。まして苦しめば苦しむほど、うまくいかないドツボにはまり、最悪の状態に陥る。うまくいかないル―プにはまったとき、人間は必死に苦しむ。とても苦しい、だが、苦しみから逃れようもとしない。逃げれば、大切なものを失ってしまうという恐怖に逆にかられるからだ。
頭ではわかっている。
ここは「冷静になって対処するべきだ」ということがわかっている。
だができない、頭が混乱して冷静に対処できない。
もう止められないのだ。もうやめることができないのだ。
やめたら、自分で自分を見失う気がするから。
うまくいかない苦しみのループに差し掛かった人間はもがき苦しむ。
焦りと恐怖がせっかちになって、一瞬たりとも気を休めることができない。常に苦しみに前向き、前を向けばそこには苦しみしかない。苦しみがオンパレード、苦しみ事態が習慣となっている。
さて、こういう場合はどう対処したらいいか。
経験豊富な大人は「冷静に客観的に対処しなさい」というだろう。だが、経験豊富な大人も若い頃はもがき苦しんでいた。今こそ余裕があるが、若い頃は余裕もなく、もがき苦しんでいたはずだ。その当時のことを忘れて、今は結果論で自分の意見を言っている。
私も大人だが、この仕事をしている以上、杓子定規な意見は言わない。私の意見は何でもあり、つまりマルチだ。人によってステレオタイプだ、風見鶏だ、と悪評を突く人もいるが、私は悪評には耳を貸さない。自分の経験を信じて何万人もの問いに対応しているからだ。何万人も対応すれば、人はマルチになる。
何もかもうまくいかないときの私の対処法。
「本気でチャレンジし、本気で辞める」こと。
「苦しみ」いいじゃないか、それこそ真剣だということだ。君は本気だね、本気で好きだから苦しんでいる。本気になることは人生にそうそう起こらない、それに誇りを持つことだ。若いときは経験豊富な大人に耳を貸す必要はない、自分で経験して学ぶことだ。「青春とは苦しいもの」君は青春を謳歌している、いいことじゃないか。苦しいときはたっぷりと苦しみを味わう、それがやがて血となり肉となる。そして君には逃げなかったという根性が宿る。何もかもうまくいかないときが、君の人生の最大の山場、君は良い経験をしている、試練を楽しむことだね。ここまで本気になってやれることがあって良いじゃないか。周りに何と言われても君は逃げることはしないで、やめる時は自分の意志でやめることだ。人生はいくつ本気なものにチャレンジしたかで、その人の価値が問われる。いくつ本気なものを辞めたかによって、その人の価値が問われる。「本気でチャレンジし、本気で辞める」とことんチャンレジし、とことん悩み、とことん苦しみ、とことん考えた末に辞める。その集大成が君を大きな人間に育てる。だから本気でチャレンジし、本気で辞めなさい。
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