男の仕事が忙しい、理由はいつもそれ。
彼は仕事の病み、仕事モードに突入している。
「仕事がいっぱいいっぱい、仕事以外何も考えられない」と彼女に訴える。それからの彼のメールは仕事の報告メールのみ。1日目は夜中の2時に今から帰るところ。2日目は15時から営業会議、21時からは接待で酒を飲む、帰りは深夜になりそう。3日目は名古屋に出張、今新幹線の中。一行の一言メールが数週間と続く。その間は誕生日などのイベントは一切やらない。女性が今日は私の誕生日だから、彼の誕生日だからといって会いたいと言っても、一切それには応じない。彼は仕事の報告メールのみを繰り返す。人間味のある連絡を大事にする女性は、彼の機械的なメールに嫌気がさし、連絡をする気がなくなり、やがて沈黙の末に音信不通となる。仕事もモードの男は機械仕掛けのロボット、彼女が連絡して来なければ用が無くなったと判断し、自分からは連絡しない。それからの二人の関係は口では説明できない曖昧な関係となる。
その前の彼は優しかった。私に気を使ってくれた。私が寂しいとき、先廻りして私の心を癒してくれた。彼の行動はすべて私のためにあった。毎日何通ものメール、週末はいつも彼と一緒。オレンジ色に輝く夕方は手をつないで河川敷の歩道を歩き、夜になれば、宝石箱をひっくりかえしたような都心の夜景を見ながらシャンパンで乾杯する。すべてがハッピーロマンス。この時間よ!永遠に止まれ、という時を過ごした。
180度変わった。彼は180度人間が変わった。まるで私を避けるように彼は仕事ばかりをしている。私にこれぽっちの興味もなく仕事ばかりを優先させている彼、本当に仕事が忙しいのかしら?私の疑いは晴れない。
180度変わった彼。
これから先は女性の試練の戦場となる。
だが、その試練はどうってことない。
騒ぎ過ぎだ。高々仕事が忙しくなったくらいで女性たちは騒がない方がいい。騒いだところで男と仕事は切り離すことはできない。男と仕事、この組み合わせは、一心同体で女の愛などで切り離すことはできない。男にとってこれほど愛しい相手はいない、どの女でもそれに勝てない。だがこの相手は苦しい、どの女より強敵だ。こんな苦しい相手と40年以上も戦わなければいけない。一生戦いを挑み続ける究極のパートナーである仕事、こいつは世界で一番の厄介者だが一番の恋人だ。ちょっともでも女にうつつを抜かすと、こいつはヤキモチを焼き、俺を窮地のどん底に落とす、とても厄介だ、だから手が抜けない。
180度変わった彼は、鬼嫁である仕事の生産に追われている。とても彼女を相手にしている暇はない。男たちはそれが使命だと感じ、仕事人間になっていく。
180度変わった彼は恋愛では使い物にならない。
だから、そのときはあきらめること。ジタバタしないであきらめること。
そうすれば、シーズンオフに彼は帰って来る。
最新の予約の空き状況はこちら
- 関連記事
-
- 男にお金を出すな、貸すな
- 入籍
- 仕事が忙しい
- 切り替える
- 支配