人間の心は、「広大無辺の大宇宙よりもさらに心は大きい」。心というものはこれほど偉大である。人間は宇宙からこんな貴重な贈り物を授けられている。われわれの周りに存在しているものだけ見ても、それはこれまでに人間の心が描いたことによって生まれてきた。中村天風「運命を拓く」より。
人間の心というものは、天地・自然が人間を通じて立てたもの。自然は、天地は、何億年もかかって、いろいろな植物・動物をつくってきて、最後に人間をつくった。その人間が50万年もかかってやっと人間らしくなって、その人間が優れた精神的存在、すなわち心というものを発展させ、文明・文化をつくってきた。安岡正篤「人間学のすすめ」より。
人間がこのような心を持っているということは、驚くべきことなのである。
人間の心は天地の心であり、そしてその心は我々が一人残らず持っているのだ。
これほど偉大な心を、わざわざ小さく弱く哀れなものにしてしまっている人が多い。ほとんどすべての人が、自分で自分の心を押し潰したり、悩んでネガティブになったり、嫉妬に狂って怒ったり、今さらどうしょうもできない過去の苦しみしにもがいたり、将来の不安に明け暮れたりと、実につまらないものに心を使っている。
偉大な心を現代の人は価値の低いものにしてしまっている。小さい心は小さいことしか考えられない。その活動も当然狭い範囲に限られる。健康状態も不安になって、ほんのわずかなストレスに遭ってもすぐに体調がおかしくなる。そうなると仕事のミスが頻発し、恋人にもフラれる。狭いところに閉じ込めておくと、心はそこに順応して小さくなる。
人は自分の「心のスケール」以上の人生はつくれない。
自分の気持ちの動きだけで考えると、自分の人生の標準もその程度のところになってしまう。彼から連絡が来ないとモヤモヤすれば、それだけの人間になってしまう。連絡が来なければ、こんな男やめてしまえときっぱり切れば、スケールの大きな人間に生まれ変われる。
何事もそうだが、不誠実なものには器の大きさで対応すればいい。相手が間違ったことをしているのに、相手の心がゆがんでいるのに、相手の愛情が薄くなったのに。それに反応してわざわざ自分の心を弱くすることはない。自分の心はあくまでもスケールを大きくすることだ。
音信不通・既読スルー、連絡無視で会う気のない相手に、いちいち心を弱くして小さくすることはない。もっと大きな心で物事を考えよう。
彼がやっていることはなんですか?
非常識でしょう。非常識には常識で対応することです。つまり、ぶった切ってしまえ!こんなの!これが常識ではないでしょうか。ダメなものはぶった切る。このくらいのケジメをつけられる大きさでいい。非常識な男をぶった切れば、常識のある誠実な男が来る。人生とはそういうものだ。
心は偉大である。
この偉大さを保つことで、あなたの人生は今後変わってくるのです。もう小さなことでクヨクヨ悩むことはやめましょう。自分の心はあくまでもスケールを大きくすることです。
最後に中村天風の言葉。
「心は太陽よりも月よりも大きく、光よりも速い。心は偉大である」。
偉大である心の使い方を間違えないように。
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爆発してぶつけてしまった方がずっと楽だと思えることもありますが、
それをあえてこらえるのが、心を大きくする試練だと思います。
非常識な人間にいちいち振り回されるのはバカらしいです。
放っておきましょう。