頭のいい人とは、どの大学に入ってどんな学位を取ったか、どれだけ学業優秀のバッジをたくさんもらったか、どんな種類の学問に秀でたかで判断される。
だが、精神科にくる患者は、ちゃんとした優秀な成績や学位を持っている人も、持っていない人と同じようにあふれている。
頭が良いとされる学力優秀な人でも、不幸を寄せつけている患者さんが多いということである。いわゆる知能を測定するバロメーターが間違っているのである。神経衰弱や鬱病になる人は、学力優秀な人もそうでない人も同じようにいるということである。つまり学力優秀だけで、頭が良いとは限らないのである。
私はたくさんの知識人のお相手をしてきた。
日本なら東大卒の官僚や医者。海外ならハーバードやケンブリッジ出身の弁護士や学者。彼らの偏差値は私をはるかにしのぐ。だが、彼らは不幸だ。不幸を寄せつけている。学力優秀なのに、神経衰弱や鬱病を発症して不幸を寄せつけているのである。
手前味噌だが、本当の頭のいい人のバロメーターを変えたいと思う。
本当に頭のいい人とは、それは「不幸を寄せつけない人である。」
異論があっても構わない。私は本当に知的な人とはどういう人かを解明したいだけである。
人生は戦いだ。
人生の戦い方は誰にとっても似たようなもので、同じような問題を抱えている。
お金の問題、人間関係の問題、意見の相違や衝突、病気や老齢化、天災や事故などはすべて、どんな人間にとっても問題になる事柄である。
問題は問題が起きたとき。
問題が起きたとき、うまく切り抜け、失意や不幸にとらわれない人もいれば、落ち込んだり神経衰弱におちいってしまう人もいる。
私の判断は、頭のいい人は前者で、頭の悪い人は後者となる。
人間生きていれば、問題の一つや二つがあるのは当たり前。問題の有無を生きる基準にしないこと人こそが私の知る限り最も頭のいい人である。そしてまた、もっとも希な人である。
本当に頭のいい人は、不幸を寄せつけない考え方を持っている。
世の中は問題だらけだ。
世の中は無常だ。
恋愛では、
好きな人に振られた。
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彼に浮気をされた。彼女に浮気をされた。
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上司に嫌われ部下にも嫌われ、自分の居所がない。
最後は突然解雇された。
世の中は無常だ。
常に不幸を呼び込む問題が、山積みされている。
問題だらけの無常の世の中で、本当に頭のいい人は、問題を問題としていない。つまり問題解決に走らない。悪い問題を、解決に走っても自分には何の得にもならない。問題解決に走れば神経衰弱となって鬱病になるだけだ。そうなれば不幸を自ら呼んでしまう。
頭のいい人は不幸を寄せつけない。
悪い問題の解決?バカバカしいと思って切捨てるだけである。
悪い問題を切捨てれば、不幸は寄りつかなくなる。
失恋したなら、この問題を解決しとうよとしないで前へ進む。解決しようとすれば不幸を寄せることになる。前へ進めば、必ず希望が見えてくる。それを信じて前へ進む。
解雇されたのなら、この問題を解決しとうよとしないで前へ進む。解決しようとすれば不幸を寄せることになる。前へ進めば、必ず希望が見えてくる。それを信じて前へ進む。
人間生きていれば、問題の一つや二つがあるのは当たり前。問題の有無を生きる基準にしないこと人こそが本当の頭のいい人である。
そして、頭のいい人は不幸を寄せつけない。
無常の世の中で、これを常に心がけて生きている。
だから、神経衰弱にも鬱病にもならない。
これが本当の頭のいい生き方である。
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悪い問題の解決のために闘わない。
本当に問題を解決をしようと思ってあがけばあがくほど
神経衰弱になるだけですね。
バカバカしいです。切り捨てる(私の言葉で言えば無視とか放っておけとか
気にしないとか振り回されるなです)のが一番です。