最後まであきらめるな!
いけいけ!GOGO!ばかり。
若いときはそれで良かったが、今は違う気がする。
なんか・・・ピンと来ないのだ。
では、東洋の思想である東洋哲学がいいか?というと、
そうでもない。
論語?陽明学?孔子?孫子?老子?・・・それも、なんか・・・ピンと来ない。
西洋哲学の中心がアメリカ、東洋哲学の中心が中国だとすると、この2大大国は覇権争いに夢中で危ない気がする。
西洋哲学もダメ、東洋哲学もダメだとすると、どこの哲学がいいか?
私は日本人なので、日本哲学がいい。
西洋にも東洋にも属さない、日本哲学。
日本哲学ってあるか?
ある、日本人独自の考え方と魂が。
西洋や東洋にも区別されない、独自の日本哲学がある。
それは私にも皆様にも組み込まれている。
世界一礼儀正しく、世界一清潔な国の魂が、あなたにも私にも組み込まれている。
いけいけ!GOGO!の西洋哲学には疲れた。
それは私自身が歳をとったせいか?それもあると思う。
それより日本国が歳を取った。そんな気がする。
今は高度成長期やバブル期の、いけいけ!GOGO!の時代ではない。
格差が広がり、円熟味の増した時代だ。
私より若者の方が年寄りに見える。
西洋思想の、いけいけ!GOGO!の若者が少なくなった。
どちらかというと、今は高度成長期やバブル期の経営者の犠牲となっている。
365日24時間働けという、ブラック企業の経営者の犠牲となっている。
そしてその下のパワハラ・モラハラ上司の犠牲になっている。
生産性を上げろ、一度食らいついた商談は最後まで手放すな。数字を上げろ、ノルマを達成しろ。このままだと貴様は負け犬になるぞ、負け犬になりたくなかったら命がけで働け。パワハラとモラハラのバカバカしいシナリオだが、このシナリオの根源はみな西洋哲学から来ている。
西洋哲学の思想は、願望の中から目標を作り、計画を立てて実行することにある。願望を達成するには、願望を達成する強い精神力が必要となる。それが「最後まであきらめるな!」という精神である。「あきらめたら、人生終り」というに逃げられない思想を植え付けながら西洋哲学は発展して来た。
逃げられない思想とは、前向きになれ、プラス思考でいけ。願望を信念まで高めろ。成長を余儀なくされている人間はそういった言葉に弱い。ネガティブは敵だ、マイナス思考は敵だと、西洋哲学によって教えられる。
常に前向きであれ、常にプラス思考であれ、常に信念を持てという西洋哲学の努力を重ねて結果、成功した者がいる。わずか1%だ。そしてこの部下が4%だ。1%が経営者となり、4%がこの会社の役員や管理職となっている。そして、残り95%の人間は企業の奴隷となって、彼らのいいなりになっている。もっと数字を上げろ、もっと生産性を上げろと。最後まであきらめるなと。
これが西洋哲学の根源なら、疲れるはずだ。
アメリカという国は自由だ、誰もがアメリカン・ドリームを成し遂げられる。
こういったエサに食らいついて、多くの国民が疲弊した。
95%の人は5%の特権階級によって支配されている。
その結果、世界は格差が広がり、疲弊した。
先々の見えない社会に不安を覚え疲弊した。
だから、みんな年寄りになった。
私が歳を取ったのではない、世界が歳を取ったのだ。
地球そのものが歳を取ったのだ。
いけいけ!GOGO!の西洋哲学や西洋思想は疲れた。
これからは・・・。もっと人間味のある生活がしたい。
穏やかで、優しく楽しい生活がしたい。
西洋哲学でもなく東洋哲学でもなく。
いきり立った西洋哲学より、なんかずるがしこい東洋哲学より、いきり立つことなく、ずるがしこくもない日本人らしい心で、穏やかに暮らしたい。
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日本人の賢く優秀で勤勉な方が、いろいろな哲学を学び、
その方の生きてきた経験から日本人のために書かれた哲学が
一番日本人の普通の人には合っていると思います。
日本人同士でも相性がありますからね。書店での運命的な
出会いでしょうか。パッと目に入り、ざっとページをめくり、
ああ読みたい、お持ち帰りしたいと思った本が私にとっては
大切な哲学書です。どんな困難にも負けずに、
強くしなやかで優しく笑顔で生きて行きたいと思えるならば、
何哲学でも。