自分は自由気ままな生き方をし、改めることもなく勝手なふるまいをしながら、他の人々は自分を助ける助手で、親は常に厄介から自分を守ってくれると思い込んでいる。他人に助けられ、親に保護されることを望む、これこそ依存であり、甘えです。
依存心と甘えのある人を恋人にしたらどうなるのでしょう。
彼氏にしたら、彼女にしたらどうなるのでしょう。
彼氏は自分を助ける助手で、つねに厄介から自分を守ってくれると思い込んでいるとしたら、または彼女は自分を助ける助手で、つねに厄介から自分を守ってくれると思い込んでいるとしたら、どうなると思います。
もうあなたのことは面倒見切れないとなるでしょう。
うざいんだよあなたは、重いんだよあなたは、「自立しなさい」と言って恋人は去ってしまいます。
甘えと依存心が強い人の面倒は見切れないからです。
真の自立をしないと、依存心が去らず、人生における恐怖心は克服するこができません。また、依存している限り、助けや救いがないと不平不満ばかりを生じてしまいます。これではいくつになっても心の安定は保てないでしょう。
真の自立を確立した人にのみが、内的な安定感を得られるのです。自立心とは、恐怖を取り除く内的な安定感を得るためにあります。ですから、いつまでも甘えて依存してはいけません。自分の力で立ってこそ、平等な愛が受け取れるのです。それが平和でいつまでも続く愛の形です。愛は平等でなかればいけません。片方だけの甘えと片方だけの依存では、愛は崩壊してしまいます。
とはいっても。
「自立しなさい」と言っても、あなたは弱き人間です。
そう簡単に自立できないでしょう。
あなたは大人でも強い人間でもありません。
甘えの環境で育った弱き人間です。
自分は弱い人間だと?
それに反発する気持ちも分かります。
もう少し、私の話を聞いてください。
自立する前は、みんな弱いのです。
私も自立前は弱き人間でした。
頭では自立するべきだと分かっていても、なかなか自立できるものではありません。人間とは考えと行動が一致しない生き物でもあるのです。「考えと行動が一致する」これができればいいのですが、なかなかその境地までいきません。そこから先は、自分で気づく悟りの世界だからです。まるで修行僧ですね。
でも、あなたは出家して修行僧になるわけにはいかないでしょう。またわざわざ自立を覚えるために出家することもありません。自立へ向かうには、今のままの生活でも十分に悟ることができます。それは幾たびの失敗と反省です。
失敗は人間を大きくします。
挫折は人間を大きくします。
こんな生活嫌だ。
こんな仕事嫌だ。
というワガママも、人間を大きくします。
人間を大きくするのは反省です。
失敗して反省する。挫折して反省する。こんな生活嫌だといって反省する。こんな仕事嫌だといって反省する。反省とは、このままでは生きていけない。生き方を変えよう、考え方を変えよう、やり方を変えようという新しいことにチャレンジしようとする動機になります。
もう二度とあんな失敗はしたくない、もう二度とあんな苦しい思いをしたくないという動機になります。深く反省すれば、人間は自立に向かうことができるのです。なにも出家して修行を積む必要はありません。修行は、あなたが生きている現代社会にあるのです。お寺より厳し世界が現実の社会です。この世界で起きる幾たびの失敗を深く反省して生き方を変える、これが自立の動機となります。
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考え、次の目標を見つけるのだと思います。
そう思うと挫折も失敗も悪くないものですね。