ホーム > 川越占い館 > 仕事始め。いよいよ今日から2021年がスタートします。
長かったようでとても短かった正月休みが終り、いよいよ今日から2021年の仕事が始まります。新年を新たな気分でお客様をお迎えできることを大変喜びに感じています。本年もよろしくお願い申し上げます。

皆様は良いお正月をお迎えになられたでしょうか。
皆様が、健康でたくさんの幸せを掴む年になることを心から願っています。

私のお正月は、よくいう寝正月でした。
コロナ禍で、どこへもいかないお正月。
家でテレビを見て、インターネットを見て、本を見て、ときどき近所を散歩する、一般的にいう寝正月です。寝正月というより読書正月だったのかもしれません。とにかく本はたくさん読みました。読み過ぎて目と肩がこったくらいです。

どんな本かというと、主に小説です。
普段は自己啓発系の本を読むのですが、お正月は小説を読みました。村上春樹の「騎士団長殺し」とても分厚い本で、ページ数は500ページ以上。それを1部と2部読む。この1部と2部で三日ほどかかりました。それから五木寛之の親鸞を読みました。親鸞もまた厚い本で、上下を読み終わるまで三日かかりました。私の正月休みは、読書三昧でした。

感想として、村上春樹も五木寛之もネガティブですね。私くらいの年齢にはスーッと入ってくるのですが、若い人にはどうかな?と思いました。二人とも文脈の天才で、1ページ毎にドラマがある。次から次へと人間が考えていることを妄想化してドラマにしていく、よくこれだけの文章が思いつくなと半ば感心してしまいました。

でも、なにか凄いネガティブを感じる。暗いな・・・この二人の本はというのが私の第一印象です。でも、暗いけど何か得るものはないかと読み続けていく。最後まで読み続けて何か得たかというと?最後まで読んだという少しばかりの感動と、疲れだけが残ってしまいました。得たものは、これから少し時間が経ってからだと思います。二人の文脈がいつか生かされるかもしれないというわずかな期待があるからです。おそらくこの文脈の記憶の99%は消え去り。1%だけ、重厚な本を読んだという印象が残るでしょう。

二人の本は実用性には向かない気がする。人生を明瞭活発に生きる本でもない。前向きに積極的に明るくポジティブになる本でもない。どちらかというと、大人のわびさびだ。わびさびとは、貧粗・不足のなかに心の充足をみいだそうとする意識。 閑寂ななかに、奥深いものや豊かなものがおのずと感じられる美しさ。大人のしぶさといっていいかもしれない。

村上春樹や五木寛之は私の1世代か2世代上の人。つまり先輩だ。先輩のわびさびを味わう、それもときとしていいものだ。とても勉強になる。

私が相手するのは、さらに私より1世代2世代下の人たちばかり。ひよっとして3世代下かもしれない。彼女、彼らには大人のわびさびは通用しないかもしれないが、その点は大丈夫。私は4世代下まで若返ることができる(笑)

赤ちゃん言葉は無理でも、少年少女の言葉は理解できる。また発することもできる。それに大人のわびさびをつける。そうすることで、言葉の大家族が生まれる。知識を持つ、10代から80代の大家族が生まれ、いろいろな知恵を出し合う。これを2021年の沖川のモットーとしていきたい。

そんなわけで、沖川の2021年が始まります。
皆様、どうぞよろしくお願い申し上げます。


最新の予約の空き状況はこちら


関連記事

コメント

No title

新年明けましておめでとうございます。
今年も先生のブログを楽しみにしています。
本年もよろしくお願い申し上げます。

読書正月となられたことはとても素晴らしい事だと思います。
村上春樹も五木寛之も若い頃に手に取りましたが、
私の頭では難しすぎて理解不能となり
10ページも読み進めることができませんでした。
それ以来手に取ることはありません。
でもこれだけ人気があると言うことは
生きて行くうえでとても大事な素晴らしい事がたくさん書かれているのでしょうね。
私は生きて行く上で大切なことは一つ一つのお言葉がすーっと心に溶け込んできて
血肉になるような先生のブログから学ばせていただければいいと思っています。

数日先生のお正月休みでブログ更新がなかっただけでも寂しかったので、また楽しみです。
コロナには充分気をつけて毎日ブログを書き続けてください。宜しくお願い致します。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する