気になる不安はどうやっても取り払うことができない。物事を成功させるのは気持ちを前向きにさせなければいけないのに、気になることがあると人は後ろ向きの考えしかできない。
また、物事を成功させるには感情的ではなく理性的にならなければならない。だが、気になることがあると理性(頭)では分かっているが、感情がついていけない。不安は理性の働きを狂わせ、感情の働きを狂わせる。
物事は前向きに。
私はいつもその姿勢で鑑定を行なっている。不安に包まれたクライアントの心をどうすれば前向きにすることができるのか?そことばかりを念頭において鑑定を行なっている。毎日がここに来られるお客様の不安との戦いだ。また、これに頭を使っている自分がいる。
不安にはいろいろな例がある。
この一部を紹介しよう。
知り合って半年、友達以上恋人未満の相手がいる。彼はわたしとの関係をはっきりさせようとはしない。つまりグレー。今ははっきりしないグレー男がウヨウヨいる。まあ、これが時代の流れだが、話を進めることにしよう。
彼は自分で起業したやり手の男。IT関係、飲食店、美容サロン、投資関連の仕事と、マルチに多岐に渡って事業を展開している。30代そこそこの時代に乗った風雲児、まさしくできる男である。
当然仕事は忙しい。ほぼ365日働いている。
こういった男性が女性と接触すれば、当然の如くグレーとなる。彼には恋愛をしている時間がないからだ。なのに、彼女はそれを承知で彼のことが好きになった。彼女の理想は仕事のできる男性。夢に向かって一生懸命働いている男性が好きだから。
彼女は30代後半の女性。
もう時間がない。女性としてのタイムリミットは残っていない。残りわずかな時間を彼にかけるしかない。恋愛とは不思議なもので、時間がない人に限って時間のかかる相手を選んでしまう。理屈で考えれば、そんな人を好きになってはダメ。今すぐでも結婚できる相手に変えなさいとなるが、彼女は時間のかかる相手をあえて好きになった。
半年間は順調だった。
彼は忙しく付き合うことを鮮明にしていないが、それ以外は順調だった。わたしからの連絡はマメに返してくれた。わたしが誘えば時間を作って会ってもくれた。思い出に残る楽しいデートもした。たくさん会話もした。彼といる時間は幸せだった。
なぜ女性ばかりが動くの?
彼は待ち受けタイプの男性。仕事が忙しく、彼発信の連絡はない、彼からデートの誘いもない。連絡とデートの誘いはわたしから。彼の忙しさを見たら、これがわたしの役割だと思った。彼とのデートはいつも仕事の合間。休日デートは一度もなかった。
やり手の男には重大な欠点がある。
それは、女遊びが激しいということだ。20代前半で起業し、10年経って今の地位についた。何度も何度も挫折を繰り返し、踏ん張って今日の自分を築いた。収入はサラリーマンの10倍。それだけのお金があれば、自分ご褒美にオンナと酒に溺れても仕方がない。
男のステータスは仕事を成功させてオンナにモテること。ゴルフ、高級車、タワーマンション、いいオンナ、いい酒。一般男子のサラリーマンが羨ましがるような生活を送っていた。
だが、その生活も疲れた。
いくらオンナと酒に溺れても、ぜんぜん楽しくない。絶望感のある空しさが彼の心をよぎった。それから、彼は30代半ばになって本気で結婚を考えるようになった。「遊びはおしまい」これから基本を取り戻すぞという感じで。
そして、彼女と知り合った。
どの男性も恋愛初期は同じだ。最初はテンションが高い。「僕は結婚を考えている、子供は3人作って、温かい家庭を作りたい」という。彼も男性機能よろしく、テンションの高い男のサービス期間を遠慮なく発揮した。彼女は最初の彼の言葉を信じた。
だが、それは見事に裏切られることになった。
あるとき、彼女が彼に部屋に行ったとき、女物の化粧道具があった。彼は別の女性を部屋に入れたのだ。その後の顛末は、皆さんの想像にお任せしよう。
彼の言い分はこうだ。
相手の女性はセフレだ。「お小遣いを渡して、ときどきそういう関係になっている」ことを告げた。そして、「オレがいちばん好きなのは君だ」と告げた。
彼女からすれば、「わたしとも正式に付き合っていないのに、わたしのことがいちばん好きだと言われても信じることはできないわ、わたしもセフレなの?」と彼をきつく問い詰めた。
問い詰められた彼は、「ああ、君との関係は遊びだった」と吐いた。彼女に浮気の疑惑を追い詰められて、男が吐く言葉は、開き直った暴言と相場は決まっている。それを彼は吐いた。「君との関係は遊びだった」と。
それで二人の関係は終った。
物語はそれで終れば、彼女も前に進めるが、このあと意外な展開となった。
続きは次回へ。
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