「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」
私は、この言葉が好きである。
さらにこの言葉を私流に解釈すると、「振り返るな、振り返るな、過去には未来がない」となる。
人間は何度・・・過去を振り返るのだろう。
過ぎしてしまって、今さらどうしょうもない過去を何度振り返るのだろう。何度か?というと、おそらく数え切れないほど振り返っているに違いない。人によっては、毎日過去を振り返っているのかもしれない。
過去に何がある?
なにもない。
あるのは、思い出でと記憶だけ。
しかも、嫌な想い出と記憶ばかり。
楽しい思い出と記憶はどこへ行った。
それは、どこへ行ったかわからない。
おそらく、未来の礎となっているだろう。
過去に残っているのは嫌な想い出だけ。
おぞましい記憶だけが残っている。
こんな過去なら、振り返らない方がいい。
過去の嫌な思い出と記憶は不調のときに出る。
現在が不調でうまくいっていないとき。将来に対して夢も希望もないとき。自分の人生はこのままでいいのかと悩んでいるとき。仕事がうまくいかないとき。恋愛がうまくいかないとき。つまり、心の中に不安や不満があるとき過去の嫌な思い出や記憶が蘇る。
そこで出る言葉が、
「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」である。
なぜ人は過去を振り返るのか?
それは、現在の自分が前に進んでいないから。
なんの目標もなく、その日を過ごしているから。
夢も目標もないから過去ばかりを振り返るのである。
では、後ろを振り向かない人とはどういう人か?
それは真摯に夢や目標に向かっている人。
中途半端ではない、真摯に向かっている人だ。
不調のとき、大半の人がこのままではダメだと感じる。このままではダメだと思い、何か行動を起こそうとする。だが、考えるだけ考えて何も行動しない。またはチョコッと行動してやはり自分には向かない、自分には無理だと、あきらめて行動を止めてしまう。
中途半端な考えと、中途半端な行動が、嫌な過去を蘇らせることになる。あのときの失敗、あのときの醜態、あの時の深い傷、それらのトラウマが蘇る。夢も中途半端、行動も中途半端な人は、過去のカオスの中にいる。
過去はカオス、つまり混乱だ。
だから、「振り向くな、振り向くな、後ろには夢がない」となり、過去を振り返っても過去には未来がないとなる。
今のあなたには何も目標がないかもしれない。
夢も願望もないかもしれない。
なければないでいい。
それでもいいから、せめて過去は振り返らないことにしよう。過去には未来はないから。
もし、振り返るとすれば、強かった当時の自分を思い出すこと。失敗して醜態をさらけ出した惨めな自分は思い出さないこと。何かをやり遂げたかっこいい自分を思い出すこと。
いい思い出は未来の礎となる。
いまのあなたが順調で夢や目標に真摯に向かっているのなら、過去の思い出はいい思い出だけが蘇っているだろう。過去のいい思い出は未来の礎となる。あの当時よりさらに飛躍した自分を見ているかもしれない。
反対に過去の悪い思い出は未来の足かせとなる。
いまのあなたが不調なら、嫌な過去の思い出だけが蘇っているだろう。それによってあなたの目標や夢は中途半端に終っている。そういうときは、「振り返るな、振り返るな、過去には未来がない」と唱えよう。
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