夫の人生は仕事のみ。
仕事に対する目標は凄まじいが、その夫は残念ながら目的を失っている。
あまりにも仕事人間過ぎる夫に対して、妻の愛情は冷めてしまった。もうとっくに10年も前から冷めてしまった。今となっては同じ空気も吸うのも嫌になるほど、毛嫌いしている。
夫は妻の変化を気づかない。さすが仕事人間だ。関心があるのは仕事だけ。仕事に対する目標、仕事に対する計画で頭の中は100%占めている。夫の頭は成果主義の電卓。あの仕事の売上はこのくらい、この仕事の売上はこのくらい、税金がいくらで、どれだけ利益が上るか?そればかり考えている。
だから、家庭で何が起ころうと一切関心がない。子供が非行に走ろうが、子供が受験に失敗しようが、子供が熱を出そうが、子育ては妻の役目と決めつけて、自分は何もやろうとしない。
自分がやるのは仕事だけ。「オレの稼ぎによって、生活ができている」夫はそれに自己満足しているので、家庭のことは一切関心を持たない。
そして、奥さんはこの夫に耐えきれなくて不倫をする。
最近不倫が増えているのは、夫が仕事人間だから。仕事人間を夫に持つ奥さんはそういった傾向が高くなっている。家庭を顧みず仕事に邁進する夫。家事も手伝わず、子育ても協力せず、仕事に邁進する夫。
そういった夫の口癖は、「お前ら誰のお陰でメシが食えているんだ!」という恫喝が多い。一家の主である恫喝めいた暴言に妻や子供たちは、「酷いことを言うね」とショックを受ける。
夫の稼ぎで生活が出来ているのは事実だが、それをいう夫は男として失格だという烙印を家族たちから押される。自分の稼ぎで家族を養っているとしても、それを口走ってはいけないのが男の流儀。流儀のない男は増悪の温床となって、やがて家族から見放されることになる。
最初に夫を見放したのは妻。
奥さんは夫に対して気持ちが冷めてしまった。
気持ちが冷めた奥さんは、夫をATMでしか見えなくなる。月末に生活費を引き出すATM.「亭主、留守で元気がいい」みたいなCMの夫にしてしまった。
ATM、夫に愛情を感じなくなった奥さんは、愛情をよそに求めることになる。パート先で出会った既婚者の上司。同窓会で久しぶりに再開した同級生。アプリで知り合った年下の男の子。便利な世の中では出会いのチャンスはいくらでもある。その流れで奥さんは不倫をした。
「私の人生なんだったの?」という動機から不倫に走る奥さん。幸せの家庭が、目的を持たないで目標ばかりに突っ走る仕事人間の夫によって、地獄化してしまった・・・。
夫も夫だが奥さんも奥さん。
大人の感情は嫌ですね。
ここには人間という尊厳がない。肝心なものがひとつ抜けている。
肝心なものひとつとは?
それは「感謝の気持ち」。
夫が仕事に精を出して家族を養うのは当たり前。
妻が家事や子育てをするのは当たり前。
当たり前ではなく素直に感謝をすること。
当たり前へとするから、感謝をする気持ちになれない。
どちらも大変で苦労があるのに、双方とも感謝をしていない。そんなのあなたの仕事でしょ、こんなのオマエの仕事だろと当たり前にするから感謝が持てない。感謝の無くなった夫婦はいずれ崩壊する。妻は第二人生の愛を求め、夫はますます気が狂ったように仕事人間となる。
なんのために結婚したのか、目的を見失った夫婦はやがて離婚することになる。それで双方が第二の人生に歩むわけだが、感謝を持てないようでは、今後の人生も危ゆくなるだろう。
うまくいく方法はたったひとつ、「感謝」。
「感謝」を忘れないように。
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