「人の不幸は蜜の味」という言葉もありますが、だれかが失敗したときには、実際に脳の「報酬系」「快楽中枢」と呼ばれる場所が活発になることが確認されています。人の不幸を見ると私たちは「快感」を覚えてしまうということですね。
人の不幸は、やっぱり「気持ちいい」?
「他人の幸福を妬む」のは人間の本性と言われています。底意地が悪いように聞こえる言い方ですが、しかし、それは、人間本来のありのままの自然な姿なのです。脳の仕組みを考えると、幸せそうな姿を見て、嫉妬を覚えてしまうことも、だれかの不幸や失敗を見て喜んでしまうのも、避けられないことなんです。
なるほどね、人の不幸は密の味か。そして人の幸福は妬みとなるのか。では、人の不幸を喜んでいる人が幸せなのでしょうか?人の幸福を妬んでいる人が幸せなのでしょうか?そうではなく、反対に不幸になっているのではないでしょうか。
不幸になる人々の例文をいくつか述べさせていただきます。
例文は、ジム・ローン(著)の「逆境は天からの贈り物」から引用させて頂きます。
ここに、有益な書物を読む人を鼻で笑う人がいます。しかし、本を読まない人間は字が読めないのと同じで、無知から抜け出すことはできません。
よりよい仕事を探している人に、水を差すようなことを言う人がいます。けれども、人の幸せは、自分に合った天職を見つけられるかどうかにかかっているのです。
大きな目標を持っている人に眉をひそめる人がいます。しかし、目標がなければ何事も成すことができず、現状は何も変わりません。
うまくいっている人のことを影で悪口を言う人がいます。しかしながら、うまくいくことを否定していては、頑張ろうという気持ちが湧いてきません。
よりよい人生を目指して自分から離れていく人を、泣いて引き止めようとする人がいます。けれども、ときには心を鬼にしてでも、自分の可能性を閉ざしてしまうような人と距離を置かねばならないこともあるのです。
豊かになった人に憎しみを抱く人がいます。しかし、豊かさを否定した生活を送る人は、喜びや愛を感じることはできません。
以上引用。
いかがですか、引用文を読んでみて、皆さんも思い当たる節があるのではないでしょうか。私にも思い当たる節があります。そのときにの私は不幸でした。人の成功を妬み、人の不幸は蜜の味がして喜んだものです。では、そういう自分はどうかというと、成功からは遠のき、不幸な状態で苦しんでいました。それによって、「嫉妬は人間が持ってはいけない感情」というのを覚えたのです。人間の失敗は嫉妬が大きな要因となっています。人の不幸を喜ぶのではなく、人の幸福を喜ぶ人間になること。これが、自らを助ける力になるということです。
人間関係を良くするには、相手の不幸や失敗を喜んではいけません。それを喜んだら、今度は自分が失敗して不幸になるだけです。人の失敗や不幸を喜んだら、明日は我が身となるだけです。
それよりも、人の成功や幸福を喜ぶ人間になることです。妬みではなく尊敬に変える。妬みではなく賞賛に変える。妬みではなくよくやったねという気持ちで迎えてあげる。そうすれば相手も喜んでくれます。相手が喜べば、ひいては自分も成功や幸福が手に入れることができるのです。
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今の彼と2年になりますが、一度も発症していないのは、上手く抑えられていると思っていたけど、正しさよりも優しさを優先し、彼を責める事がないからですね。信じて委ねる事が出来ています。
以前のダブル不倫の彼のことはいつも攻撃して虐めつくしていました。自分流正しさを振りかざし、自分のことは棚に上げ、それ、違うでしょ?っていつも責めていました。社会的地位があっても人として尊敬出来なかったようです。
幸せではありませんでした。
相手により人は変われるんですね。
今は社会全般のことも正しさより優しい心で捉える事が出来るようになりました。
先生の毎朝のトレーニングでネガティブな妄想が激減したのも、とても大きな要因です。
ありがとうございます。