女性は真っ先に恋愛運を観て欲しいというが、男性は仕事運を先に観て欲しいという。
女性が鑑定に来るのは恋愛で悩んだとき、男性が鑑定に来るのは仕事で悩んだとき、鑑定依頼はどうやらその傾向が強い。
ある男性が将来の不安を抱えて私の鑑定を受けた。
今の仕事に不安があるらしい。
仕事はあるのだが、いつまでこの仕事があるのか分からないという。自分のところは大手企業ではないので、何かあったときの保証がない。弱小の零細企業で友人がやっている会社にお世話になっている。
大手企業は年金や社会保険がちゃんと完備されているが、うちはそれがない。退職金もなければ、ボーナスもない。基本給はあるが、どんぶり勘定で会社を運営している。
友達と一緒に仕事をする。
共同出資して起業する人もいれば、友人の会社をお手伝い感覚で仕事をする場合もある。仲間内で仲良く仕事をすることはいいことだが、何の保証もない。
最初は気楽で良かったかなと思ったが、年月を重ねていくうちに不安になる。「将来の保証のない不安」は、日に日にストレスを増やしていく。こんな状態で鑑定に訪れた。
手相を観る。
仕事運に、挫折マークである島がある。
手相上の島は、スランプを意味する。彼は仕事でスランプを抱えている。そして、このスランプは不安・恐怖の挫折を生む。
私は恋愛相談も得意だが、人生相談も得意としている。とくに男性の仕事の相談は私の出番だというくらい得意にしている。自身の仕事人生も長かった。50年、半世紀の仕事人生。それだけの経験を積めば、仕事で悩んでいる人を励ますことができる。
お話を伺って手相を観た、私の見方は。
「あと、1年辛抱しなさい。そうすれば島から抜け出すことができる。つまり、スランプは1年で終わり。あとは仕事運が良くなる。」
私は人生をトータルで見ている占い師。トータルで見れば、どの人にも必ず希望がある。人間の人生はいいときも悪いときもある。スランプを気にすることなく乗り越えれば必ず希望が見えて来る。
そんなことを言われても・・・今苦しいではないか。今苦しいのだから、今なんとかしてよ。
わかりました、あなたのお話を伺いましょう。
そこから、相手の話を聞いて、私の経験談を語る。
たった1年のスランプを乗り越える話を鑑定時間目一杯使って話し込む。個人個人の悩みに従っていろいろな話をする。現実で起きている嫌な問題や、抱えている不安。話の内容は多岐に渡る。
人間話し込めば、スッキリする。スッキリすればかすかな希望と自信が出てくる。悩みなんて小さなことだとだんだん思えてくる。こうやって話している時間は不思議だ。なんか友情めいたものも感じる。男の生き様を共有している瞬間は実に楽しい。まったく赤の他人だが、人がスランプから立ち直るのは、なんともいえない喜びがある。
鑑定が終了したあと、「ありがとうございました」と礼を言って終わる。
私は、彼の人生が今後良くなることを祈って見送る。
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