時間を浪費していては精神の中に有害な雑草がはびこる。なにも考えない頭は悪魔の仕事場になる。時間を有効に使わないと、しだいに悪い性癖に悩まされるようになります。
妄想の中にいる人は、時間を浪費している人たちのことをいいます。その世界は誘惑が忍び込み、邪悪な考えが群れをなして入り込んでくるからです。邪悪な妄想にいる人がいかに多いことか、気をつけなければなりませんね。
時間を正しく使えば、自己を啓発し、人間性を向上させ、個性を伸ばしていけます。もしあなたがつまらぬことに時間を浪費しているのなら、そのうち1時間でいいから自己啓発の時間に使うべきです。そうすれば、どんな無知な人間でも数年後には賢い人間になれます。
「怠惰な生活は身を滅ぼします、時間を有効に使ってください」といっても・・・難しい。
その生活に慣れてしまった人は、無理しない、ゆっくりのんびりの生活が望ましいのでしょう。それで生きていけるのなら、しばらくそのままの生活を送ればいいでしょう。ごろ寝をして財産を潰す生活ができるということは余裕があるということです。余裕がなくなるまでその生活を続けてもいいと思います。
時間を無駄に過ごせるということは、逆にいえば羨ましい限りです。多くの人はあくせく働いているのに、自分だけが好きなことをやって生きていけることは、多くの人が望んでいる願望でもあります。余裕がなくなるまで、そのスタイルを続けてもいいでしょう。
また、体調を悪くした、精神を病んでしまった、などの理由で戦線を離脱することもあると思います。そのときは、周りは一生懸命働いているのに自分だけ休んでいるという罪悪感に苛まされるかもしれません。こうやって休めるといことは、今まで一生懸命働いてきたという恩恵です。この余裕ある恩恵がある間は休んでください。
しかし、この余裕はいつまで続くのでしょう。
余裕とはお金のことです。一生食いぱぐれない財産を持っている人はほとんどいません。ですから、ほとんどの人に余裕がなくなります。
問題は余裕がなくなってからですね。
余裕がなくれば、働くしかありません。「働かざるもの食うべからず」という労働に関する慣用句があります。余裕がなくなれば、人間は働いて食べていくしかないということです。時間という財産を余裕で潰した人は、果たして仕事に復帰できるかというと、みんな復帰しています。だから、なにも心配することはありません。人間はなるようになるのです。心配するより、このわずかな余裕を楽しむことです。
「時間は財産iである」といっても、私たちは結構財産を潰しています。
死ぬまで労働意欲を持って真面目に働くことはできません。途中リタイアもあります。体調を悪くしたり、精神を病んだり、仕事の失敗やミスで挫折して退職することもあります。一生1つの会社でお世話になることはほとんどありません。人間の人生には3つの大きな挫折があると言われています。大きな挫折に遭遇すれば、志半ばで途中リタイアすることもあります。
私たちは時間という財産を潰してきました。私が言いたいのは、そんなことで悩まないで欲しいということです。時間を無駄にした、いいじゃないですか。怠惰怠慢で過ごした、いいじゃないですか。これが人間に与えられた余裕というものです。でも、我々が持っている余裕は短かった。ただそれだけです。
時間という財産を潰し、怠惰怠慢の生活をしたといっても、わずかな時間です。人生の1割、多くても2割の時間を無駄にしただけです。その程度の時間ロスならいつでも取り戻せます。取り戻せない人はたった1割から2割のロスで、もうダメだと深刻に悩み過ぎているからです。みんながその程度のロスを起こしていると思えば、悩むこともなくなるでしょう。
さあ、復活です。
ロスから復活しましょう。
怠惰怠慢は余裕のある贅沢な時間でした。
でも、その余裕は尽きました。
これから、また一生懸命働くことです。
次の余裕を作るために。
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