私は20年間、この仕事を通じて、日本人の恋愛感情を見て来ました。男と女の愛の歴史、この20年間の流れを軽く説明したいと思います。
20年前は復縁ブームだった。
当時私は、復縁のことを割れたガラスコップの修復といった。一度壊れた愛は、割れたガラスコップと同じで二度と修復できない。それでも、割れたガラスコップを修復しようとする人がいる。修復不可能なことにチャレンジすることを復縁と呼んでいたのです。
愛って聞きわけがないね。愛って非常識だね。それでも愛は、他では埋め合わせることができない、人が幸せになる唯一の手段である。
愛がない男の儚い人生。
仕事で成功して余るほどのお金を手に入れても、世界中の人々から賞賛されても、豪邸に住んでいても、有名シェフをコックに雇えても、毎晩キャバクラやガールズバーで遊べたとしても、身の回りの世話をする手伝いさんを何人も雇えたとしても、愛に勝る幸せはない。
愛がない女の儚い人生。
仕事で成功して余るほどのお金を手に入れても、美容に何億円の金をかけても、高級ブランドに身を包んでも、毎年何回も海外旅行に行けたとしても、豪邸に住んでいても、有名シェフをコックに雇えても、セレブな生活ができたとしても、愛に勝る幸せはない。
ひとつの愛を失った人は、たとえ物質的な成功を収めたとしても、心の底から喜べない。人間の幸せは、お金や物ではないからだ。それらは物質的に満足できるもので、精神的な満足とは違う。精神的に満足できるのは、人を愛する喜びだけである。
だから皆さん復縁に拘るのだね。精神的に満足して心から喜べるものを再度復活させるために復縁を望むのだね。
しかし、多くの人がそれを成し遂げることができない。復縁の確率はうんと低い。10人が復縁を望んでも復縁できるのは1割程度。そして復縁ができたとしても、また別れてしまうことの方が多い。やはり、割れたコップは修復が難しい。一度壊れた愛は未練で戻ったとしても、また破局してしまう。壊れた愛の修復作業は、切なさが残る後味の悪いものとなる。
終わったときは、気が狂わんばかりに悲しむが、時が経って、大人になる過程で、当時の切なさは、思い出として脳裏に残るだけとなる。愛はそうやって忘れられてしまう。
この流れで復縁を諦めることになるが、中には諦めない人もいる。どちらかというと諦めない人の方が多かった。当時の女性たちは、エネルギーに満ち溢れていてパワーがあった。
20年前の復縁ブーム。2003年~2010年まで復縁ブームが続いた。当時、「復縁といえば、川越占い館の沖川」という名称までもらった。復縁なら沖川先生に依頼するべきという流れになり、復縁を望んでいる人々が全国から殺到した。自分で言うのもなんだが、当時私は、「日本一復縁の相談を請け負っている占い師と自負していた」。今にして思えば、バカバカしいうぬぼれだったが、それだけ連日連夜、復縁を望んでいる人々が私に鑑定を依頼してきた。
あれから10年の年月が過ぎ、復縁は下火になった。当時は異常だったので、やっと通常に戻ったというべきかもしれない。もちろん今でも復縁の鑑定依頼はあるが、当時ほどではない。「復縁は時代遅れ」というべきか、それだけ人々の趣向が変わってきて価値観が変わったのか、復縁を望まない人が多くなった。
この仕事をやっていて面白いのは、心の動きが時代の変化と供に分るようになること。日本人である、今の男性が、今の女性が、恋愛に対してどんな感情を持っているのか?年々変化する心の動きが、なんとなく分かるようになるから面白い。
復縁が下火になったのは、時代の変化のせいだと思います。現代はマッチングアプリに代表されるように、婚活アプリなどの出会い系サイトが増えました。非効率な復縁をより、効率のいいアプリの方がいいと変わってきたのです。割れたコップを修復するよりも新しいコップを買えばいい。そっちの方がお得で時代に合っている。だから、復縁を望む人も、いつのまにかそっちがいいと乗り換え始めている、そんな時代になってきました。
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